活動報告・計画

2020年度活動計画

(1)基本的な活動の方向

@ 岩手地域総合研究所の中心的な役割は被災地復興やまちづくり、教育・医療・介護など、地域課題の調査・研究にあります。このことを常に意識して活動を進めます。

A 会員や地域の皆様の要望に沿って、講演会や学習会を取り組みます。

B 学習や調査を通じて、地域の組織や個人との連携を強め、地域講座の開催や地域会員と協力して地域の調査・研究を進めます。

C 研究者をはじめとする個人会員並びに団体会員の加入促進に努めます。

D 新型コロナウイルス対策のため、政府や県の意向を見定めながら安全・安心に留意しつつ、かつ、委縮することなく諸活動を進めます。

(2)具体的な活動

1)調査・研究に関する活動
1.市町村合併の検証

@ 今までの調査結果と追加の資料収集を進めて取りまとめ、冊子にまとめ県内外に普及します。

A 盛岡市、奥州市、一関市の調査協力地域へ、地域と共同で「報告会」などの形で還元します。


2.東日本大震災津波から10年の検証

@ 東日本大震災津波から2021年3月で被災10年となります。研究所としてもこの節目の時期に、何らかの教訓を残せるよう取り組みを進めます。


3.その他の調査・研究活動

@ 研究所の取組みとして新型コロナウイルス問題、少子高齢化問題、TPP11と日米、日欧協定、労働法制、公契約条例、地域公共交通問題、国の支援が終了する後の被災地の復興問題、「地域医療構想」と医療問題や福祉、教育・保育の課題、県政・市政の課題など、地域と会員の要望に沿った調査・研究を会員と共に進めます。

A その際、調査研究部会の活動を軌道に乗せ、多くの会員が参加できるようにします。


4.調査・研究部会の活動

@ 「くらし・福祉」や「子育て・教育」部会は学習会を中心にある程度継続できていますが、「自治・まちづくり」、「産業・労働」の部会は不十分な状況です。集まって話し合うことから始めていくようにします。

A 「くらし・福祉」では昨年度一般の方も含めた「講座」を開催しましたが、今年度も継続する意向であり、研究所全体で取り組みます。


5.公募型研究

@ 「子育て・教育」調査研究部会から「岩手における学校統合の検証」のテーマで応募申請があり承認されました。期間は2020年4月から2022年3月までの2年間となります。

A 岩手地域総合研究所として財政援助や調査過程での助言・支援をしていきます。


2)学習・啓発に関する活動
1.連続講座「岩手の再生」の継続

@ 昨年12月に中国武漢で発生した新型コロナウイルスは瞬く間に世界中に広がり、日本もその渦に巻き込まれています。この問題では全国民が罹患と生活破たんの恐怖に陥れられています。

A 「新型コロナウイルス」の問題は、危機管理、医療崩壊、保健行政、生活・経済破壊、教育の課題など、全ての分野に関わる問題となっています。したがって、今年度の共通テーマは「新型コロナウイルスと私たちのくらし」(仮)として、現状分析と各分野への影響、対応への総括を進めます。

B 開催時期は11月から3月まで、各月1回開催することを目標に、5回の開催を予定します。
第1回は元経済産業省官僚で政治経済評論家の古賀茂明さんにお願いし、「新型コロナウイルス対策と安倍政治」(仮)のテーマで講義をしていただく予定です。


2.わたし☆まちフォーラムinいわて2020の開催

@ 今年度は第15回地方自治研究全国集会in岩手およびプレ企画の成功に力を注ぎ、フォーラムは中止とします。2021年度には再開させます。


3.第15回地方自治研究全国集会in岩手およびプレ企画の成功へ
第15回地方自治研究全国集会(自治労連・実行委員会)が2020年10月に岩手県で開催されます。事前に開催されるプレ集会の成功も含め、全面的に共同で取り組んでいきます。
  ●全国集会
   開催日 2020年10月3日(土)、4日(日)
   会 場 全体集会・マリオス  分科会・岩手大学
  ●プレ企画
   開催日 2020年7月18日(土)
   会 場 岩手県公会堂 (詳しくは資料集参照)

4.地域・職場での「講座」の開催

@ 個人会員・団体会員や地域および他団体の要求に基づく学習活動に講師の派遣や「講座」開催の支援を行います。

A 学習活動や調査活動での繋がりを基に連携を強め、継続的な共同の活動が出来るよう努めます。


3)機関紙、書籍等の発行に関する活動

1.機関誌の発行

@ 通信「いわて地域総研」は、8ページ隔月で発行します。

A 事務局会議で編集を検討し、「連続講座」の内容紹介やその時々の重要地域課題を特集すると共に、継続中の「地名の話」「草花の紹介」「小さくても輝く地域からの発信」と合わせ、「通信員」を募集し、地域の様々な話題を提供していただくなど、魅力ある紙面作りに努めます。


2.シリーズ「岩手の再生」第6集の発行

@ 2019年度に実施した連続講座「岩手の再生」をブックレットにして普及します。

3.ホームページ

@ ホームページは研究所の「顔」と位置づけ、更新の回数を増やすとともに、研究成果を発表する場として有効に活用します。

A 会員からの発信が会員に拡散するような、会員相互の交流が図れる工夫をします。



4)会員の拡大および組織の確立に関する活動

@ 昨年度は若干会員が増えましたが、会員が増えないことは組織の運営にも調査・研究活動にも影響があります。研究者会員の能力を生かす場を多く作っていくと同時に、さらに研究者会員の加入を働きかけていきます。

A 会員の研究所への関わりを深め、会員にとって学ぶ楽しさが味わえ、調査・研究部会を中心として自分の地域課題を調査するための会員の繋がりを支援し、充実感を得ることが出来る研究所にする努力を継続します。

B 市町村議員団や各団体・組織を個別に訪問・懇談し、地域課題の調査・研究と研究所の意義を訴えながら団体加入、個人加入を勧めていきます。組織内での「住民と自治」誌普及、学習に努めます。



2019年度貸借対照表


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